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栄養相談枠の拡大について
2024年4月30日:管理栄養士
2024年5月1日より、管理栄養士による栄養相談の枠を拡大させていただきます。
相談可能日時につきましては、水曜午前の枠を追加し、現在の枠と合わせて
月曜・水曜・金曜の午前診療時間内
とさせていただきます。
※まだホームページTOP下部の栄養相談の表は「✕」となっておりますが近日更新予定です。
(糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの方は保険適応で診察と同日に受けることが出来ます。
保険適応の場合、具体的には3割負担で初回780円、2回目以降600円で受けられます。)
基本予約制となっておりますので、ご予約やご質問等ございましたらお気軽に当院までお問い合わせください。
また、栄養相談の内容については過去ブログにも記載がございますので、よろしければこちらも一読いただければと思います。
↓↓↓
http://kashiwa-dmt-clinic.com/_cms/2023/04/17/
「指定野菜」って何?
2024年4月12日:管理栄養士
こんにちは、管理栄養士の前田です。
皆さんは「指定野菜」という言葉をご存じですか?
指定野菜とは消費量が多い野菜で、国民の生活上の重要性が高い品目として国が位置づけた野菜のことなのですが、2026年度からブロッコリーが加えられることが決まりました。
新たに指定野菜が追加されるのはおよそ50年ぶりという事なので、結構な大ニュースなのです。
これまでに14品目が指定野菜となっていました。
キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、トマト、なす、にんじん、ねぎ、白菜、ピーマン、レタス、たまねぎ、ジャガイモ、ほうれん草
指定野菜になると大規模な生産者に支払われる補助金が手厚くなり、価格変動が抑えられて一年を通して安定供給につながると期待されています。
では、なぜ今ブロッコリーが追加されることになったのでしょうか?
それは、ブロッコリーの消費量が野菜全般の中で際立って増えていることにあります。
多くの野菜は人口減少などを背景に出荷量が減少する中、ブロッコリーはこの30年間で約2倍になっているそうです。ブロッコリーの需要が高まっている理由としては、近年の健康志向の高まりが影響しているようです。
ブロッコリーは食物繊維やビタミン、ミネラルなど栄養豊富であり、茹でるだけで食べられるので手軽に栄養を摂れます。調理方法も幅広く、炒めたりスープに入れたりと、さまざまな料理に利用できるのも魅力です。
また、ブロッコリーは野菜としては珍しく、タンパク質が豊富に含まれています。タンパク質が比較的多く含まれる野菜は他にも豆もやし、カリフラワー、にんにくなどがありますが、やはりブロッコリーが一番身近な存在なのではないでしょうか。
そんないいこといっぱいのブロッコリー♪
食べるときに断然おすすめの調理法は「電子レンジ」か「蒸し」です。
多くの野菜は切って洗ったり、茹でたりすることで水に栄養素が流れ出てしまいます。ブロッコリーを生のまま食べる人はほとんどいないと思うので、どうしても加熱が必要になってきます。
その際に栄養素が変わらない、むしろ増える調理法が上記の2つになります。
電子レンジ調理は栄養素が変わってしまうのではないかと心配になる方もいらっしゃいますが、そんなことは決してありません。
ブロッコリーの場合、生の状態と比較して電子レンジ調理によって失われる栄養素はほぼなく、若干ですがタンパク質量や各種ビタミン類がむしろ増加します。洗い物も少なく手軽に調理できるので、是非電子レンジでチンしてブロッコリーを食べてみてください。丸ごとの栄養素が摂れますよ(^^)/
栄養相談ではその方のライフスタイルや好みに合わせて、どんな食事をどんな量でしたらよいのか詳しくお話させていただきます。是非お気軽にご相談下さいね(^^)
保険適応となった肥満治療薬「ウゴービ」について
2024年4月10日:肥満症
2024年2月22日より肥満治療薬である「ウゴービ」が保険適用となり、とても話題で大変多くの問い合わせをいただいております。(写真提供:ノボノルディスクファーマ)
ウゴービは、セマグルチドを主成分としたGLP-1受容体作動薬に分類され、0.25mg~2.4mgまでの5段階があり、週1回の皮下注射をします。
ウゴービの働きは、脳の満腹中枢に働きかけて食欲を抑制したり、胃の蠕動運動を抑えることによりすぐ満腹感を感じて食事量が減ることで、体重を減少させる薬です。
実は、すでに発売されている糖尿病治療薬の「オゼンピック」「リベルサス」と同成分ですが、糖尿病がない方でも今回保険適応となりました。
もともと低血糖リスクがほとんどない成分であり、糖尿病治療より高用量が使えるため、より体重を減らせる可能性があります。
ただし、「体重を減らしたい方誰でもが保険適応で使える魔法の薬」ではありません!
というのも保険適応の条件がかなり厳しくなっております。
前提条件として、患者さんが
・BMI が 35 kg/m² 以上(例えば身長170cmで体重100kg以上!)
・BMI が 27 ㎏/m² 以上 35 ㎏/m² 未満の場合、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有している。
※肥満に関連する健康障害:耐糖能異常、高血圧症、高脂血症、冠動脈疾患、脳梗塞など
のどちらかを満たして、
さらに、肥満学会からのステートメントで「最適使用推進ガイドライン」を遵守するようにというお達しがでております。
具体的には、先程の患者さんの前提条件を満たした上で、
・高血圧、脂質異常症又は 2 型糖尿病のいずれかの薬物療法がなされ、適切な食事療法・運動療法を 6 か月以上継続した上で
・要件を満たす施設(施設要件:循環器学会、糖尿病学会、内分泌学会のいずれかにより教育研修施設として認定された施設であり、上記学会もしくは肥満症学会のいずれかの専門医資格を有する常勤医師が 1 人以上所属している施設である、など)
でのみ保険適応で処方が可能となっております。
今後、要件が緩和されていくとは思われますが、
結論として現状当院ではウゴービを処方できません。
というか全国を探しても「ウゴービを保険適応で処方できるクリニック」は基本的にないと思われます(教育研修施設とは研修医や指導医がいる総合病院に限られるため)。
そもそも、使っているだけでどんどん体重が減っていく薬ではないので、今できる食事運動療法から始めてみてくださいね。
続報があれば、またHPでお伝えいたします。
2024年の年間予定(休診日)のお知らせ
2024年4月10日:お知らせ
4月に入り新年度となり、皆様いかがお過ごしでしょうか。
遅くなりましたが、2024年のこれからの年間の休診日をお知らせいたします。
基本の休診は木曜日、土曜日PM、日曜日、祝日となっており、それ以外の休診日を以下に記載いたします。
4月:(基本休診日以外はなし)
5月:7火曜、8水曜(GWのため、2木曜~9木曜は連休となります)
6月:7金曜(内分泌学会)【29水曜は中嶋先生休みで代診医安藤となります】
7月:16火曜、17水曜(14日曜~18木曜は連休となります)
8月:6火曜、7水曜、9金曜、10土曜(夏休みのため、6火曜~12月曜は連休となります)
9月:(基本休診日以外はなし)
10月:15火曜、16水曜(13日曜~17木曜は連休となります)
11月:29金曜(内分泌UpDate学会)
12月:30月曜、31火曜(年末年始のため、12月29日曜~1月5日曜は連休となります)
※予定は変更する可能性があります。変更の場合は再度HPなどでお知らせいたします。
今後は月で5回ある曜日は1回を休診日とし、連休が多くなる予定です。
ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
じゃがいもは食べない方がいい?
2024年3月4日:管理栄養士
こんにちは、管理栄養士の前田です。
最近スーパーなどで春キャベツや新たまねぎ、菜花など春の野菜が店頭に並んでいるのを目にするようになり、本格的な春の到来を感じています(^^)/
これから出てくる新じゃがいもは、ほくほくねっとり皮ごと食べられておいしいですよね♪
そこで今日は「じゃがいも」についてお話しようと思います。
糖尿病の食事療法においてじゃがいもは炭水化物が多い食品としてよく挙げられ、『糖尿病食事療法のための食品交換表』ではじゃがいもはごはんの仲間として分類されています。
ちなみにじゃがいもだけではなく、里芋や長芋、さつま芋、栗、かぼちゃなどもごはんの仲間として分類されているので、芋・栗・かぼちゃはそれだけ炭水化物が多いという事になります。
そのため、なるべく食べない方がいいと思っている方も中にはいるのではないでしょうか?
そんな避けられがちな「じゃがいも」について去年、米国のアルバート アインシュタイン医科大学が興味深い発表をしました。
それは、じゃがいもは栄養価が高い食材なので、食べすぎには注意が必要となるものの、適量を積極的に食べた方が良いというものでした。
研究によるとじゃがいもに含まれる糖質はデンプンが多く、食物繊維も多いため白米に比べると血糖値を上昇させにくいとされています。
デンプンは、ブドウ糖が多数つながった構造をしており、消化に時間がかかるため、比較的ゆっくりと血糖を上げていきます。
蒸したじゃがいも100gのカロリーは76kcalで、炭水化物は18g、食物繊維は3.5g含まれます。そのほかにも、ビタミンC、ビタミンB、カリウム、マグネシウムなどの大切な栄養素も含まれ、可食部だけではなく、皮にも栄養が多く含まれています。
ここで注目したいのが、100gあたりに3.5g含まれる高い食物繊維量です。
じゃがいも1個分が約150gなので、もし1個分を皮むきで食べたとすると5gほどの食物繊維が摂取できることになります。
糖尿病患者における1日の食物繊維の摂取目安量が20g以上となっているので、(糖尿病診療ガイドライン2019より)なんとじゃがいも1個を食べただけで1日の1/4の食物繊維が摂取できることになります!
豊富な栄養と調理のしやすさ、1年を通して手に入り、価格も比較的安定していることから「全く食べない」ではなく、うまく食事に取り入れるとバランスが良くなるということです。
しかし、じゃがいもはごはんの仲間でたくさん食べればカロリーオーバーになり、血糖値も上がってしまうのは事実です。また、油で揚げたフライドポテトやポテトチップス、マヨネーズを多く使ったポテトサラダは高カロリーで脂肪も多く含まれるので避けた方がいいでしょう。
ポテトサラダを作るならマヨネーズの半分量をヨーグルトに変えたり、カロリーハーフの物を使ったり、キュウリ、玉ねぎ、にんじんなどの野菜を多く入れて具沢山にして作ります。
また、皮に多くの栄養素が含まれるので、皮ごと調理するのもおすすめです。
皮ごと食べることで摂取できる食物繊維量も増えますね。
食べるときのポイントとして、じゃがいも1個分はごはん50gとだいたい同じエネルギー量なので、おかずにじゃがいもを多く食べた時は主食の量を減らして調整しましょう。
このようにバランスよく食事に取り入れて、これからおいしい新じゃがいもを是非皮ごと味わってみてはいかがでしょうか?
栄養相談ではその方のライフスタイルや好みに合わせて、どんな食事をどんな量でしたらよいのか詳しくお話させていただきます。是非お気軽にご相談下さいね(*^-^*)
卵は1日に何個まで?
2024年2月9日:管理栄養士
こんにちは。管理栄養士の前田です。
本日は「卵」についてお話しようと思います。
栄養相談をしていると、患者さんから「卵は1日何個までにした方がいいの?」
という質問をよく受けます。
皆さんもご存じの通り、卵は栄養に優れた食品で質の良いタンパク質だけでなく、ビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。それでいて美味しく、手軽に食べられる食品です。
そんな卵を食べる際に気になるのがやっぱり「コレステロール」ではないでしょうか。
「本当は卵を食べたいけど、コレステロール値が高くて今は我慢しているんだ」という方は結構いらっしゃいます。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、脂質異常症の重症化予防を目的として、コレステロールを200mg/日未満に留めることが望ましいとされています。
食事からのコレステロールは、血中コレステロール値に直接の影響を与えないとは言いますが、血中コレステロール値が高い人は、コレステロールの過剰な摂取は好ましくありません。
では卵のコレステロール量はどのくらいなのでしょうか?
実は卵1個(約50g)に含まれるコレステロール量は210㎎となり、なんと1個食べただけで1日の摂取目標量を超えてしまうのです!
他にもコレステロールの高い食品をいくつかあげてみます。
鶏レバー串2本分 370㎎
あん肝50g 280mg
うなぎの蒲焼1尾(120g)276㎎
さきいか50g 185㎎
明太子1腹(60g)168㎎
ししゃも3尾(45g)135㎎
シュークリーム1個(100g)250㎎
カスタードプリン1個(125㎎)190㎎
このようにほかのコレステロールが多い食品と比べてみても卵1個分のコレステロール量は相当多い という事になります。
しかし、だからと言って全く食べないというのはあまりおすすめできません。
上述の通り卵が栄養に優れた食品であるのは確かです。
そこで私が考える卵の摂取目安量はこちらです。
《コレステロール値が高く薬などを処方されている方や健康診断で高めと言われた方》
→2日に1個くらいであれば理想的。卵好きなら1日1個まで!
《コレステロール値に特に問題のない方》
→1日1個~2個!今は特に問題ない方でも卵は多くても1日2個までにとどめておくのがいいでしょう。
私自身も卵が大好きなので、量に注意しながら食べていきたいと思います。
当院ではコレステロール値が高めの方の栄養相談も随時行っていますので、お気軽にご相談下さい(^^)/
適度な飲酒とは?
2024年1月12日:管理栄養士
こんにちは。管理栄養士の前田です。
皆さん、お正月はいかがお過ごしでしたか?
本日は「お酒」についてお話しようと思います。
お正月に飲む機会の増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
お酒は種類ではなく飲む量が重要になるので、この機会に適切な飲酒量を確認してみましょう(^^)/
適切な飲酒量(飲酒量は1日に純アルコールにして20g以下となります)
・ビール中瓶1本 500ml
・焼酎 110ml アルコール度数(25度)
・日本酒1合 180ml
・缶チューハイ 520ml(1.5缶)アルコール度数(5度)
・ウイスキーダブル1杯 60ml
・ワイン2杯 180ml
ちなみに醸造酒(ビール、日本酒、ワインなど)は糖質が多く含まれていますが、
この中でも赤ワインは比較的糖質量が少ないお酒です。
ワインの糖質量は赤< 白 < ロゼの順に高くなります。
また、蒸留酒(ウイスキー、焼酎等)は糖質がほとんど含まれないので血糖値を上げません。
しかしエネルギーはしっかりとあるので飲みすぎは中性脂肪を上昇させ、血糖コントロールにも影響が出てきてしまいます。
お酒を飲む際は例えば1杯目をビールにして、2杯目をハイボールに変える、
いつものビールをやめて糖質0のビールを飲む日を作るなど、ノンアルコールを上手に活用してみるのも一つの手です。
アルコールは体内で優先的に代謝されるので、おつまみから得たエネルギーは脂肪として蓄積されやすくなります。
おつまみは低脂肪、高たんぱくな物を選んで食べましょう。
冬の時期は野菜たっぷりの鍋やおでんなどもおすすめです♪
いま一度適切な飲酒量を知り、お酒と上手に付き合っていきましょう!
第1・第3土曜日の診察について
2024年1月5日:お知らせ
2024年1月以降の第1・第3土曜日の診察についてのご連絡です。
急ではございますが。2024年1月から第1・第3土曜日の診察は院長と非常勤医師の2診体制で診察を行わせて頂く予定です。
当面は非常勤医師に新患を担当していただき、再診の方は今まで通り院長が診察とさせて頂く予定です。そのため、再診と新患の方では順番が前後する可能性ございますのでご了承ください。
そして、今後は新患、再診関係なく、手の空いた医師から順番に診察とさせていただく予定であり、担当医を固定しないことにより待ち時間の短縮を目指していく方針とさせていただきます。
診察医固定をご希望の場合は、平日や第2・4・5土曜日の予約をご検討ください。
ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
お正月にお餅はどのくらい食べますか?
2023年12月25日:管理栄養士
こんにちは。管理栄養士の前田です。
これから不定期で栄養に関する情報をお届けできたらいいなと思っています(*^-^*)
もうすぐお正月という事で、本日は「お餅」についてお話したいと思います♪
年末年始に食べる機会の増えるお餅ですが、お米から作られているためエネルギー量・糖質量の多い食品となっています。
ごはん茶碗1杯分(150g)のエネルギー量に最も近いのは何個の角餅(角餅1個=55g)だと思いますか?
① 1個
② 2個
③ 3個
皆さんはわかりましたか?
正解は「 ②2個 」です。
女性茶碗1杯のごはん(白米)150gは252kcal(糖質53.7g)です。
角餅1個(55g)
・・・129kcal(糖質27.6g)
角餅2個(110g)
・・・258kcal(糖質55.2g)
角餅3個(165g)
・・・387kcal(糖質82.8g)
このように角餅2個分がごはん1杯分(150g)に相当します。
1回に食べる角餅は2個までにして、ごはん(白米)の代わりとして食べましょう。
お餅は糖質を多く含むため血糖値を素早く上昇させます。
お餅を食べるときは先におかずを食べるのがおすすめです。
おかずのたんぱく質や食物繊維が急激な血糖上昇を緩やかにしてくれます。
またお正月に食べられるお雑煮は具沢山にすると野菜も摂取できるのでおすすめです。
汁は控えめし、是非いろいろな具材でお雑煮を楽しんでみてはいかがですか?
年末年始はついつい食べすぎてしまう方も多いと思いますが、食べ方や食べる量に少し気を付けるだけで血糖値の上がり方も違ってくると思います。
皆様どうぞ良いお年をお迎えください♪
12月2日をもちまして1年が経ちました
2023年12月5日:お知らせ
タイトルの通りではありますが
はやいもので、
2023年12月2日をもちまして開院から丸一年となりました。
通っていただいている患者さんや関係各所の方々、新参者の私達をあたたかく迎えてくださり本当にありがとうございます。
まだまだ至らない部分もありご迷惑をおかけしてしまうことも多々あると思いますが、地域のかかりつけ医として患者さんに最適な治療を考え、安心と信頼に繋げていきたいと考えております。
今後ともスタッフ一同よろしくお願い致します。