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かしわ駅前糖尿病・甲状腺内科クリニック

甲状腺の病気

甲状腺の病気THYROID

甲状腺、甲状腺ホルモンとは

甲状腺は、発育や全身の代謝をコントロールする「甲状腺ホルモン」を分泌する臓器です。いわゆる「喉ぼとけ」のすぐ下にあり、羽を広げた蝶のような形をしています。
甲状腺ホルモンは脳や心臓、胃腸のほか、交感神経など多岐にわたる影響があるため、ホルモン量の過剰な増減は全身にさまざまな不調をもたらします。

当院の
甲状腺疾患治療の特徴
Features

内分泌内科を熟知した医師が「バセドウ病」や「橋本病」を中心に甲状腺疾患全般について的確な診断・治療を行っています。

  1. FEATURE 01

    FEATURE 01

    内分泌内科の
    経験豊富な医師による治療

    甲状腺疾患は適切な薬剤コントロールにより、ほとんどの方は症状が改善し日常生活も支障なく送ることができる病気です。
    当院の院長は、大学病院や総合病院などで内分泌内科の診療について豊富な経験を積んできております。必要に応じて連携する医療機関をご紹介し、その後の経過観察も継続して行っていくなど、患者さまとじっくり向き合い、末長いサポートを行っています。

  2. FEATURE 02

    FEATURE 02

    超音波 (エコー)検査

    超音波検査装置(エコー)を使用して、バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍などの診断や、頚動脈の観察による動脈硬化の評価、肝臓や腎臓などの腹部臓器の観察を行います。

※甲状腺ホルモンなどの採血検査は外注検査になるため、採血結果は約3日後以降の受診によるお伝えになります。
また、超音波(エコー)検査は検査技師が施行しているため、現時点では月曜日・火曜日・金曜日終日、水曜日午前、土曜日午前に検査可能となっております。初診からエコー検査を希望される方は、電話での予約をお願い致します。

甲状腺の病気は
大きく分けて2種類
About illness

藤沢駅・藤沢駅前糖尿病・甲状腺クリニック・甲状腺の病気は大きく分けて2種類

甲状腺疾患は女性に多く発症し、更年期障害やうつ病などと間違われやすいことが特徴です。
甲状腺ホルモンの分泌異常である「甲状腺機能異常」と、甲状腺にしこりができる「甲状腺腫瘍」の2種類に分けられます。さらに甲状腺機能異常は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される「甲状腺機能亢進症」と、逆に分泌不足になる「甲状腺機能低下症」に細分されます。

甲状腺機能亢進症とはHyperthyroidism

甲状腺機能亢進症の主な症状

甲状腺ホルモンの分泌量が
過剰になると、
以下のような症状が現れます。

  • 首が腫れる
  • 動悸
  • 息切れ
  • 手が震える
  • 筋力低下
  • 体重が減る
  • イライラする
  • 汗がたくさん出る
  • 疲れやすい
  • 下痢

「バセドウ病」は
甲状腺機能亢進症の代表的な病気

「バセドウ病」は甲状腺機能亢進症の代表的な病気

バセドウ病は、自己抗体が甲状腺を刺激して過剰に甲状腺ホルモンが作られてしまう病気です。過剰に分泌された甲状腺ホルモンによって代謝が活発になり、疲労感、動悸、息切れ、体重減少、発汗過多、手の震え、イライラ感などの症状が現れます。また、眼球突出や甲状腺の腫大が現れることもあります。
女性に多く発症しますが、男性でも発症することがあります。発症原因として遺伝的な要素のほか、ストレスや喫煙などが影響していると考えられています。

バセドウ病の治療法

甲状腺機能亢進症の治療法

「薬物療法」「アイソトープ治療」「手術療法」の3つの治療方法があります。
未治療のバセドウ病は原則として薬物療法で血液中の甲状腺ホルモンを正常にすることをめざします。
ほとんどの方は薬物療法を継続することが多いのですが、病態やライフスタイルを考慮して他の治療法へ変更する場合もあります。

  1. 薬物療法

    甲状腺ホルモンの合成を抑える「抗甲状腺薬」を用います。
    メルカゾールとプロパジール(チウラジール)の2種類の抗甲状腺薬がありますが、妊娠初期など特別な場合を除き、通常はメルカゾールを選択します。多くの場合、服用から1~3ヶ月ほどで甲状腺ホルモンが正常化し、日常生活を送れるようになります。
    薬物療法においては、薬の量を調整しながら内服を継続すること、甲状腺ホルモンを定期的に測定することが重要です。また、薬物療法の開始後2~3ヶ月の間は薬の副作用が現れやすいため、しばらくは2週間ごとに血液検査を行います。
    薬の服用期間は最低でも2年と長期にわたりますが、症状が改善したからと薬の内服をやめると病気が再び進行しますので注意が必要です。

  2. アイソトープ治療

    甲状腺のヨウ素を取り込む性質を利用した治療方法です。
    放射性ヨウ素入りのカプセルを服用し、放射線で甲状腺の細胞を破壊することで甲状腺ホルモンの産生を抑えます。
    治療開始後2~6ヶ月で効果が現れますが、甲状腺機能低下症となり甲状腺ホルモン剤の内服が必要となる場合もあります。
    放射線による治療であることから、原則として18歳以下の方、妊娠中・授乳中の方はこの治療を受けることができません。また、眼球突出などの症状が強い方もこの治療は受けられません。
    アイソトープ治療が必要な際は、連携する医療機関をご紹介します。

  3. 手術(甲状腺の切除)

    手術で甲状腺を切除(全摘出)する治療方法です。
    治療効果がすぐに明らかに現れること、再発が少ないというメリットがありますが、入院が必要であること、術後に甲状腺機能低下症となり生涯にわたって甲状腺ホルモン剤の内服が必要になるといったデメリットがあります。
    手術は連携する医療機関をご紹介します。

甲状腺機能低下症とはHypothyroidism

甲状腺機能低下症の主な症状

甲状腺ホルモンの分泌量が
少なすぎると、
以下のような症状が現れます。

  • 首が腫れる
  • 声がかすれる
  • 記憶力が低下する
  • 寒がりになる
  • 便秘
  • むくみ
  • 体重が増える
  • コレステロールの増加
  • 動作が鈍くなる
  • やる気が出ない

「橋本病(慢性甲状腺炎)」は
甲状腺機能低下症の代表的な病気

「橋本病(慢性甲状腺炎)」は甲状腺機能低下症の代表的な病気

橋本病は、甲状腺に対する自己抗体の影響で甲状腺に炎症が起こる病気です。慢性甲状腺炎とも呼ばれ、特に女性に多く発症します。
甲状腺に慢性の炎症が起こる病気ですが、軽い炎症であれば甲状腺機能は正常に保たれ、炎症が強ければ甲状腺ホルモンが分泌できずに甲状腺機能低下症となる性質があります。
橋本病のうち、甲状腺機能低下症と分類される病態は10~30%程度といわれています。

甲状腺機能低下症の治療法

甲状腺機能低下症の治療法

甲状腺ホルモンが足りない状態(甲状腺機能低下症)となっている場合には、甲状腺ホルモン剤の内服治療を行います。
軽度の甲状腺機能低下症である「潜在性甲状腺機能低下症」は、TSH(甲状腺刺激ホルモン)が増加し、甲状腺ホルモンがなんとか正常値に保たれている状態です。このような場合にも、TSH値、年齢、コレステロール値などから判断して、甲状腺ホルモン剤の内服治療を始めることもあります。
潜在性甲状腺機能低下症は甲状腺機能低下症に移行する可能性があるため、慎重な経過観察が必要です。
なお、妊娠を希望される女性の場合、TSH値が2.5μU/mL以上であると流産・早産、不妊のリスクが高まることが報告されているため、甲状腺ホルモン剤の内服が勧められます。

日常生活において
注意したいこと

日常生活において注意したいこと

橋本病の方はヨウ素(ヨード)の取り過ぎに注意が必要です。
ヨウ素の過剰摂取によって甲状腺機能低下症になる場合があるためです。
ヨウ素は昆布・昆布だし・ひじき・もずく・ヨード卵・ポピドンヨード製剤によるうがい薬などに多く含まれています。
橋本病の方は、昆布の食べ過ぎやポピドンヨード製剤によるうがい液の使用で甲状腺機能低下症を招くことがあるので、過剰摂取しないように心がけましょう。

甲状腺腫瘍とはThyroid tumor

甲状腺にできた
しこり(腫瘍)に気づいたら……

甲状腺にできたしこり(腫瘍)に気づいたら……

甲状腺にできたしこり(甲状腺腫瘍)は、甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症を発症させることはめったにありません。
また、甲状腺腫瘍は良性腫瘍・悪性腫瘍(甲状腺癌)とに分けられますが、そのほとんどが良性です。ちなみに超音波(エコー)検査で発見された甲状腺腫瘍のうち、悪性腫瘍の割合は男性で1.9%、女性で3.18%と低い頻度です。
さらに2004年の統計によると、甲状腺癌のうち乳頭癌が全体の92.5%と最も多く、次いで濾胞癌4.8%、髄様癌1.3%、未分化癌1.4%と報告されています。乳頭癌は進行が非常に遅いため、ほとんどのケースで治癒が見込める癌です。

甲状腺腫瘍の検査について

甲状腺腫瘍の検査について

超音波(エコー)診断装置を用いて、甲状腺にできた腫瘍の大きさや形状、境界の明瞭性と性状などを評価します。
エコー検査で良性と悪性との鑑別が難しい場合には、甲状腺の細胞を採取して検査する「穿刺吸引細胞診」が必要になり、連携する医療機関をご紹介します。
検査で判明した腫瘍の大きさが5mm未満の場合は、経過観察が基本となります。腫瘍の大きさが5mm以上10mm未満で悪性を強く疑う場合、また、10mm以上20mm未満の場合で悪性を疑う所見がある場合、そして20mm以上の場合には、穿刺吸引細胞診が推奨されます。

※甲状腺ホルモンなどの採血検査は外注検査になるため、採血結果は約3日後以降の受診によるお伝えになります。
また、超音波(エコー)検査は検査技師が施行しているため、現時点では月曜日・火曜日・金曜日終日、水曜日午前、土曜日午前に検査可能となっております。初診からエコー検査を希望される方は、電話での予約をお願い致します。