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トマトは夏が苦手!?
2024年8月5日:管理栄養士
こんにちは、管理栄養士の前田です(^^)
毎日暑い日が続いていますね。
暑い夏にはさっぱりしたものが食べたくなります。
今日は夏のさっぱり献立に是非取り入れて欲しい、トマトのお話です(^^)/
いきなりですが、皆さんはトマトが夏の旬野菜ではないのをご存じでしょうか?
一般的に夏野菜に含まれることが多く、暑い夏が一番おいしくなると思われがちですが、実は高温多湿な環境が苦手で、強い日差しと冷涼な気候の下でよく育つそうです。
そのため夏はトマトにとって厳しい環境で、春から初夏、秋から初冬が最も美味しいと言われています。トマトは夏が苦手だったなんて、意外ですよね~。
トマトはその大きさによって、大玉トマト(一般的にトマトと呼ばれるもの)、ミディトマト、ミニトマトの3種類に分類されています。トマトの食物繊維は皮に多く含まれるので、同じ100gを摂取したとしても大玉トマトと比較して皮の部分が多いミニトマトは食物繊維量も多くなります。
100g当たりの食物繊維量は大玉トマトで1.0g、ミニトマトで1.4gです。
ミニトマトは洗ってすぐ手軽に食べられるので、野菜不足解消にストックしておくのもおすすめですよ。保存の際はミニトマトのヘタを取ってから水分をふき取り、冷蔵保存すると長持ちします。
様々な栄養成分がバランスよく含まれているトマト。一般的な野菜に多く含まれるビタミンAやビタミンCが豊富なのはもちろんのこと、ビタミンEやカリウム、食物繊維などトマトの栄養成分は実にバランスがよいです。その中でも特に注目されているのがカロテノイドの仲間のリコピンです。トマトの赤い色はこのリコピンの赤なのです。
私たちは酸素がなければ生きていけませんが、酸素には細胞を酸化させ、老化や動脈硬化、がんなどの生活習慣病を引き起こす作用があることがわかっています。
強力な抗酸化作用を持つリコピンは、生活習慣病予防や老化抑制に効果があると期待されています。
ただ、リコピンをはじめとするカロテノイドの吸収性が生野菜からは非常に低く、同じ量を摂取したとしても、生のトマトより加工品の方が2~3倍もリコピンを吸収しやすいことが明らかにされています。また、油を使った料理でも比較的吸収性は高まります。リコピンを効率的に摂取したい場合はトマト缶などの加工品を利用するのが賢い方法と言えそうです。
とはいえトマトはそのまま食べても、煮ても、焼いても、炒めてもおいしい栄養豊富な万能野菜です。暑い夏を乗り切るためにいろいろな食べ方でたくさん活用して下さいね♪