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ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて

2024年7月31日:お知らせ, 予防接種・ワクチン

書きたいことは山程ありますが全部書いていると長くなりますので、ヒトパピローマウイルス(HPV)やHPVワクチンについての詳細は柏市のHP↓を御覧ください。

https://www.city.kashiwa.lg.jp/kenkozoshin/yobousessyu.html


HPVは子宮頚癌の原因となるウイルスです。HPVワクチンは、そのウイルス感染を予防することにより子宮頚癌も予防する効果のある、現在唯一と言って良い「癌を防ぐワクチン」です。


主流である9価ワクチン(シルガード9)では、子宮頚癌の80-90%を防ぐと言われています。

16歳頃までの接種、特に初交(初めての性交渉のこと)前の接種は特に効果が⾼いことが⽰されていますが、それ以上の年齢でも⼀定の効果が期待できることもわかっています。


先進国ではすでに60-80%以上のHPVワクチン接種率があり、将来的にはワクチンによって子宮頚癌を撲滅できるのではないかと言われていますが、日本ではまだまだ接種率が低い状況となっております。

日本で接種率が原因としては、これはマスゴミの影響や反ワクチン団体のデマによる平成25年から令和4年までの政府のHPVワクチンの積極的勧奨の差控えによるものと考えられています。


現在では、HPVワクチンにより重篤な副反応は増えないという安全性が担保され(以前から証明はされていたのだが・・・)、政府も令和4年度から定期接種対象者への個別勧奨の再開しております。


実は院長の私も知人を2人子宮頚癌でなくしています。

一人は妻を紹介してくれた幼稚園からの同級生であり、世界を飛び回るCAでした。30歳半ばでの早すぎる死でした。

もう一人は弟の同級生で、小さい頃よく家族ぐるみで遊んだ記憶があります。子供が生まれた矢先に癌が分かり、まだ小さい子供を残しての30歳前半での死でした。

どちらも葬儀など参加させていただきましたが、あんなに悲しい葬儀はもう経験したくありません。



長くなりましたが、

とにかく皆様にもHPVワクチンの接種を強くお勧めいたします。


特に、キャッチアップ世代(平成9年4月2日~平成20年4月1日の間に生まれた女性:現在16歳高校2年生~27歳)と定期接種の高校1年生の方は、今年の9月中に1回目を完了させないと全てが無料で接種することはできません(キャッチアップ接種は来年度から中止予定のため)。


全て自費ですと現在10万円程度かかります!


当院でも接種可能ですが、

当院でなくてもどこでもいいので該当する方はとにかく9月までに接種してください。


もし、迷っていたりで詳しい話を医師や看護師から詳しく聞きたいということであれば、いつでも来ていただければ無料でお話いたします!


嬉しいことに当院で接種してくださる方は、事前の電話での予約制となっておりますのでお問い合わせください。


長くなりましたが、この文章を読んで1人でも多くの方がHPVワクチンを打っていただければ幸いです。