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ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて
書きたいことは山程ありますが全部書いていると長くなりますので、ヒトパピローマウイルス(HPV)やHPVワクチンについての詳細は柏市のHP↓を御覧ください。
https://www.city.kashiwa.lg.jp/kenkozoshin/yobousessyu.html
HPVは子宮頚癌の原因となるウイルスです。HPVワクチンは、そのウイルス感染を予防することにより子宮頚癌も予防する効果のある、現在唯一と言って良い「癌を防ぐワクチン」です。
主流である9価ワクチン(シルガード9)では、子宮頚癌の80-90%を防ぐと言われています。
16歳頃までの接種、特に初交(初めての性交渉のこと)前の接種は特に効果が⾼いことが⽰されていますが、それ以上の年齢でも⼀定の効果が期待できることもわかっています。
先進国ではすでに60-80%以上のHPVワクチン接種率があり、将来的にはワクチンによって子宮頚癌を撲滅できるのではないかと言われていますが、日本ではまだまだ接種率が低い状況となっております。
日本で接種率が原因としては、これはマスゴミの影響や反ワクチン団体のデマによる平成25年から令和4年までの政府のHPVワクチンの積極的勧奨の差控えによるものと考えられています。
現在では、HPVワクチンにより重篤な副反応は増えないという安全性が担保され(以前から証明はされていたのだが・・・)、政府も令和4年度から定期接種対象者への個別勧奨の再開しております。
実は院長の私も知人を2人子宮頚癌でなくしています。
一人は妻を紹介してくれた幼稚園からの同級生であり、世界を飛び回るCAでした。30歳半ばでの早すぎる死でした。
もう一人は弟の同級生で、小さい頃よく家族ぐるみで遊んだ記憶があります。子供が生まれた矢先に癌が分かり、まだ小さい子供を残しての30歳前半での死でした。
どちらも葬儀など参加させていただきましたが、あんなに悲しい葬儀はもう経験したくありません。
長くなりましたが、
とにかく皆様にもHPVワクチンの接種を強くお勧めいたします。
特に、キャッチアップ世代(平成9年4月2日~平成20年4月1日の間に生まれた女性:現在16歳高校2年生~27歳)と定期接種の高校1年生の方は、今年の9月中に1回目を完了させないと全てが無料で接種することはできません(キャッチアップ接種は来年度から中止予定のため)。
全て自費ですと現在10万円程度かかります!
当院でも接種可能ですが、
当院でなくてもどこでもいいので該当する方はとにかく9月までに接種してください。
もし、迷っていたりで詳しい話を医師や看護師から詳しく聞きたいということであれば、いつでも来ていただければ無料でお話いたします!
嬉しいことに当院で接種してくださる方は、事前の電話での予約制となっておりますのでお問い合わせください。
長くなりましたが、この文章を読んで1人でも多くの方がHPVワクチンを打っていただければ幸いです。
豆乳と牛乳、体にいいのはどっち?
2024年7月5日:管理栄養士
こんにちは、管理栄養士の前田です。
皆さんは豆乳と牛乳のどちらを飲むことが多いですか?
私はどちらも好きでよく飲むのですが、豆乳も牛乳もそれぞれにいいところがあり、どちらが良いとは決められません。
今日はその2つを比較して、詳しくみていきたいと思うので、是非暑い夏の水分補給に役立てて下さいね(^^)/
まず両者の一番の違いは、大豆から絞った植物性食品か牛の体内で作られる動物性食品かという事で、共通点はたんぱく質を多く含む食品という事になります。
では具体的にどのような栄養素の違いがあるのか見ていきましょう!
(今回は大豆から絞ったまま加工されていない無調整豆乳と普通牛乳で比較しています。)
100g当たり | 豆乳(成分無調整) | 普 通 牛 乳 |
エネルギー(kcal) | 44 | 61 |
たんぱく質(g) | 3.6 | 3.3 |
糖質(g) | 2.9 | 4.7 |
食物繊維(g) | 0.2 | 0 |
脂質(g) | 2.0 | 3.8 |
飽和脂肪酸(g) | 0.32 | 2.33 |
カルシウム(mg) | 15 | 110 |
鉄(㎎) | 1.2 | 0 |
▲出典:文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)準拠 食品成分表2022』
たんぱく質は豆乳も牛乳もほぼ同程度含んでいますが、豆乳の方が低糖質・低脂質のため、エネルギーが低くなっています。さらに豆乳は植物性食品なのでコレステロールを含まず、それでいてたんぱく質を摂取できるメリットがありますね。たんぱく質に着目すると、牛乳や乳製品には筋肉維持・増加のための重要なカギとなるBCAA(3つの必須アミノ酸の総称)が多く含まれています。
特に高齢者の方は筋肉量の維持や骨粗しょう症予防のために、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を1日合わせて200g摂ることをおすすめしています。
そのほかビタミン、ミネラルで注目すべき違いがあるのはカルシウムと鉄です。これら2つは、特に日本人が不足しがちな栄養素なので日々の食生活の中で意識して摂る必要があります。カルシウムはやはり牛乳が圧勝で、豆乳の約7倍も多く含んでいます。逆に鉄に着目すると、豆乳には含まれても牛乳には含まれていないため、豆乳の方が優っていると言えるでしょう。
1日の摂取量の目安は豆乳なら200ml、牛乳なら他の乳製品(ヨーグルトやチーズなど)と合わせて200gとなっています。
摂りすぎても食事のバランスが崩れてしまうので、適量を守りそれぞれのメリットを活かして摂取していきましょう(^^)/
牛乳や豆乳の効率的な飲み方、飲むタイミングなど、個別の栄養相談で詳しくお話しています。
血糖値が高めの方、コレステロール値や中性脂肪値が高い方など、お気軽にご相談くださいね(^^)